「海」「土」「森」−自然とのふれあいアルバム

忙しい毎日。でもちょっとだけ自然でのエピソードを読みながら、あの「海の鮮やかな青」「土のにおい」「森の気持ちよさ」思い出してみませんか?

岩場でのホッケ釣りの出来事

      2017/05/12

私が小学生の頃、週末や長期の休みに入ると必ず、父の趣味である釣りに家族で出掛けてるのが恒例となっていました。

海釣りが好きな父が連れて行ってくれた釣り場は、防波堤のある港よりも、すぐ目の前に波しぶきが来るようなゴツゴツとした岩場が多かったような気がします。

今思うと、小学生の息子の母親である私としては、子供が心配で連れていけないような場所に、当時、両親はよく連れて行ったなぁと感心するような場所でした。

ある岩場で釣りをした時の出来事です。

そこは、車を駐車した場所から15分ほど岩場を歩き、後ろには断崖絶壁がそびえ立つような場所でした。

釣りのターゲットはホッケで、先客はいたのですがあまり釣れていないようでした。

そのため、大した期待もせずに釣りをスタート。

ホッケの釣り方は浮き釣りで、餌はオキアミを使い、撒き餌を時々撒きながら、竿を上げたり下ろしたり…。

当たりも全く来ないため、小学生の私は段々と飽きてしまい岩場をウロウロし始め、先客の釣り人も引き揚げていきました。

父も「今日はダメだな」と言いながら、保存が出来ない作ってしまった撒き餌をヤケクソ気味に海へと大量に撒き始め、帰り支度をし始めました。

そんな中、一人黙々と竿を動かしていた兄が突然、「うわ…来たっ」と叫びました。

この日、初めてのホッケのヒットです。

釣り上げたホッケの針を外し、餌を付けて海へ投げ入れた瞬間、またまたヒット。

それを見た父は、片付け途中の竿を慌てて取り出し、海へ投げ入れました。

その後は、入れ食い状態で、持って行ったクーラーボックスは、たちまちホッケでいっぱいになりました。

私達がその釣り場から引き揚げたのは、餌が無くなってしまったからです。

重いクーラーボックスを担ぎ、岩場から15分掛けて駐車場へ着く頃には、家族はみんなグッタリしていました。

そんな様子を見ていた地元の漁師さんが、兄に「何か袋を持ってきな」と声を掛けてきました。

兄は言われるがままに袋を持って漁師さんの元へ行くと、なんと、その漁師さんは袋いっぱいにホッケをくれたのです。

おそらく、グッタリしながら歩く私達の姿が、その漁師さんには魚が釣れなくてガッカリした姿に見えたのでしょう。

漁師さんの優しさに触れられて嬉しくも、クーラーボックスにある大量のホッケのことを思い、家族みんなで苦笑いしてしまいました。

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