「海」「土」「森」−自然とのふれあいアルバム

忙しい毎日。でもちょっとだけ自然でのエピソードを読みながら、あの「海の鮮やかな青」「土のにおい」「森の気持ちよさ」思い出してみませんか?

庭の小さなともだち

      2017/03/13

幼い頃、私のお気に入りの遊びに「庭の草むしり」がありました。
草を掴んで、「ズボッ」と抜ける感触が堪らなくて、一日中庭の片隅にしゃがみ込んで草を抜いていたこともありました。

雑草の種類によっては、細い根を沢山伸ばして、その根に沢山の土が絡み一緒に抜けるもの、節々に短い根を生やして、プチプチとちぎれながら土から離れるものなど、いろいろでしたが、私の好きなのは前者のようなタイプでした。

大物の雑草が抜けた跡には大きな穴が残り、その穴をよーく見ると小さな「尺取り虫」がいることがありました。尺取り虫の行き先を探り探り進むようなコミカルな姿を、これまた飽きずに見ていました。

他にも石をどかした跡にうじゃうじゃ出てくる団子虫を、やたらめったら丸めてみたり、土に埋めて出てくるのを見ていたり。父親が釣りの餌にするからというので、ミミズをみつけて空き缶に溜めてみたり。

庭で一人で遊んでいると時間を忘れるほど夢中になっていました。

子供の頃は田舎に住んでいたこともあってか、虫はおもちゃのようなものでした。

さわったり掴んだり、まったく抵抗なかったものの、大人になって街中に住むようになってからは全く虫に触れなくなってしまいました。

田舎の虫は土の中などの自然の中にいて、そこでは子供も自然の一部だったのでしょうか。虫も子供も、同じ世界に住む仲間でした。

しかしほとんど土のない今の生活の中で突然現れる虫達と私たちは、全く違う世界に離れてしまいました。だから驚き、ここにいるべきではないものとして駆除しようとしてしまうのではないでしょうか。

家の中から完全に虫を排除しようとしている今の自分より、土にまみれて虫と遊んでいた子供の頃の私の方が、ずっと人間らしかったのかな、とも思います。

あの頃には戻れないけれど、土の匂いがとても懐かしく感じてしまうのは、幼少期に田舎で過ごし、虫や土と友達だったという気持ちが、私の心の中にいつまでもあるせいかもしれません。

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